Salesforce Data LoaderのCSVエラー:まず何を確認する?
取り込みに失敗したときは、CSV全体を作り直す前に、Data Loaderのエラーログと対象行を照合します。CSVの書式、ID、項目の値、Salesforce側の設定では、直す場所が違います。このページではファイルの中で確認できる問題を先に切り分けます。
| 症状・エラー | 最初に調べる箇所 | このツールでの操作 |
|---|---|---|
| 列がずれる・CSVが読めない | カンマ、引用符、列数、空の列名 | CSVを読み込み、構造をチェック |
| Duplicate Id Specified | 同じ更新IDの複数行と、行同士の値の違い | ID列と更新キー列を選択 |
| IDの形式エラー | 桁数、空白、不正文字、大文字・小文字 | Salesforce ID列を選択 |
| 日付・日時が不正/時刻がずれる | DateとDateTimeの違い、存在しない日、時差設定 | 対象列・入力形式・型を選択 |
| 外部IDで関連付けできない | 親側のキー重複、子側の空欄・未一致 | 親CSVを貼り付け、参照列を指定 |
| 権限・入力規則などのエラー | 組織の権限、項目設定、入力規則 | ファイル検査の対象外。管理者と確認 |
「Duplicate Id Specified」:重複行は、削除前に値を比べる
同じIDを更新する行が2つあると、同じバッチ内ではエラーになり、別のバッチでは先の値が後の処理で上書きされることがあります。バッチサイズを変えてエラーが消えても、データの重複が解消したとは限りません。
たとえば同じ取引先IDの2行で、片方の会社名が「青猫商店」、もう片方が「青猫商店 本店」なら、どちらを残すか判断が必要です。このツールは重複元の行番号と、値が異なる列名を表示します。一律に「最後の行を残す」といった削除は行いません。
- 「更新キー列」にId、または今回使用する外部ID列を指定します。
- 重複元の行と異なる列を確認し、正しい更新内容を決めます。
- 元CSVのコピーで行を整理し、再チェックしてから取り込みます。
Salesforceの15桁IDと18桁ID:一括変換でできること
15桁IDは大文字・小文字を区別します。18桁IDには元の大文字情報を表す3文字が追加され、大小文字を区別しない外部システムとの突き合わせに役立ちます。Excelなどで照合する前に、形式を揃えておくと比較しやすくなります。
「正しい15桁IDを18桁に変換する」にチェックすると、選んだ列だけ変換します。その他の値と行順は保持します。すでに18桁の場合は、末尾3文字と先頭15文字の大文字情報が一致するかを確認します。
ただし、変換はレコードの存在確認ではありません。15桁IDの大文字・小文字がすでに失われている場合、元のIDをこのツールだけで復元することはできません。レポートやData Loaderから元のIDを再取得してください。
Salesforce CSVのDate・DateTime形式とタイムゾーンの注意点
日付が正しく見えても、項目の型やData Loaderの設定が違うと取り込みに失敗したり、日付・時刻がずれたりします。このツールではDateを日付のみ、DateTimeを秒までの日時として検査し、曖昧さの少ないISO形式への整理を支援します。Salesforceが受け付ける形式はAPIや設定によって異なるため、ツールのエラーは選んだ検査基準に対する判定です。
| 入力例 | 選ぶ設定 | 変換・確認結果 |
|---|---|---|
| 2026/09/09 | Date・日本式 | 2026-09-09 |
| 09/10/2026 | Date・米国式 | 2026-09-10(9月10日) |
| 09/10/2026 | Date・日/月/年 | 2026-10-09(10月9日) |
| 2026-02-30 | Date・ISO | 存在しない日付として検出 |
| 2026-09-09 09:00:00 | DateTime・ISO・日本時間 | 2026-09-09T09:00:00+09:00 |
同じ「09/10/2026」でも国・地域で意味が変わるため、月日を自動で推測しません。タイムゾーンがない日時も、利用者が指定するまで補いません。日時にZが付く場合はUTCを意味します。日本時間の9時にそのままZを付けると、意図した瞬間が変わってしまいます。
外部IDで親子レコードを関連付ける前のCSV照合
子CSVに取引先などの外部IDが入っていても、親側で値が空だったり重複したりしていると、意図した関連付けができません。親CSVを用意し、親の外部ID列と子の参照キー列を照合してください。
例として、親CSVにP001とP002しかないとき、子CSVのP003は未一致です。親CSVが古い・抽出範囲が狭い可能性もあるので、未一致だからといって子のキーを別の値に置換しないでください。最新の親データと確認します。
このツールの照合は文字列の完全一致です。Salesforce側の外部IDの属性、関連オブジェクトの選択、Data Loaderのマッピングは別途確認が必要です。すべての参照項目を外部IDで関連付けできるわけではありません。
文字化け・列ずれ・セル内改行を確認する
CSVは、単純に「改行で行を分け、カンマで列を分ける」だけでは正しく読み取れません。住所や説明文にカンマ・改行が含まれる場合は引用符による囲みが必要で、値の中の引用符は二重にして表します。
このツールは引用符内のカンマと改行を区別して読み込みます。エラーには元ファイルの物理行番号を表示するため、セル内改行があるCSVでは表計算ソフトの行番号とずれる場合があります。ヘッダーとの列数不一致や閉じていない引用符を検出したら、該当セルを確認してください。
文字化けするときはUTF-8/Shift_JISを選び直します。書き出しはUTF-8・BOMなし、レコード区切りはCRLFに統一し、セルの中の改行は維持します。元の文字コードを維持する出力や、壊れた文字の復元は行いません。
CSVの用意から取り込み後の確認まで
- 元データを保管。Data LoaderのExportなどで対象オブジェクトのデータを取得し、更新する場合はIdや必要な項目を含めます。作業用コピーを使ってください。
- 検査する列を指定。最初はサンプルで試し、実際のCSVでは操作種別と対象列を選びます。列名が違っていても、画面で選べます。
- 問題を切り分け。行番号・列名・説明を見ながら元CSVを修正し、必要なら問題行CSVや診断レポートを保存します。
- 変更前後を確認。ID変換と日時変換はチェックを付けたときだけ行います。出力設定も確認してください。
- 少数件を取り込み。Data Loader側の対象オブジェクト、項目対応、タイムゾーン、空欄の扱いを確認して実行します。
- 取り込み先で確認。成功・エラーログだけでなく、実際のレコードの値・関連付け・時刻を確認してから対象を広げます。
よくある質問
Salesforceへのログインは必要ですか?
不要です。CSVをブラウザ内で処理し、Salesforceに接続しません。アップロードした内容を青猫TOOLSへ送信する機能もありません。
エラーが0件なら必ずインポートできますか?
必ず成功するという意味ではありません。検査したCSVの形式と選択列で問題が見つからなかった状態です。項目権限、入力規則、必須項目、参照先の存在など、Salesforce側の条件は確認できません。
CSVを編集したらSalesforceのデータも変わりますか?
変わりません。ダウンロードしたCSVを自分でData Loaderから取り込むまで、Salesforceには反映されません。
重複IDを自動で削除できますか?
自動削除はしません。同じIDでも行ごとに更新内容が違う場合があるため、差分のある列を表示して判断を支援します。
複数の日付列を検査できますか?
現在は1列ずつです。対象列を切り替えてチェックしてください。保存する場合は、出力済みCSVを読み直して次の列を変換すると、前の変更を保持できます。
ExcelのVLOOKUPで一致しないIDにも使えますか?
15桁・18桁の混在を確認し、15桁を18桁へ揃えられます。ただし、元の15桁IDの大文字・小文字が壊れている場合は再取得が必要です。
スマートフォンでも使えますか?
ファイル選択・チェック・保存に対応しています。比較表は横にスクロールできます。大量データの修正にはPCが便利です。
運営:青猫TOOLS / 公式仕様の参照日:2026年9月9日。Salesforceの非公式支援ツールです。無料お試し版として、元CSVを保管し、ご自身で内容を確認してご利用ください。